中国人は誕生日が2つある?文化や風習と誕生日の祝い方を徹底解説

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中国では旧暦の文化が根強く残っています。

春節(中国の正月)が毎年異なる時期になる理由は、旧暦の1月1日を春節としているからです。

そしてそれは誕生日も同様で、旧暦に基づいて誕生日を祝う人もいます。

この記事のポイントは以下です。

  • 中国では、多くの人が旧暦に基づいて誕生日を祝います。そのため、新暦を使用する場合、毎年誕生日が異なる日になるように感じることがありますが、これは旧暦の日付に合わせているためです。
  • 新暦と旧暦の両方で誕生日を祝う人もいますが、これは一般的な習慣ではないとされています。
  • 今の中国では、誕生日の祝い方は日本と似ており、ケーキを用意し、ハッピーバースデーの歌を歌い、プレゼントを渡すことが一般的です。伝統的な中国式の祝い方は、現在ではあまり行われなくなっています。

中国人の誕生日文化について解説します。

旧暦ってなに?旧暦と新暦の違いとは

そもそも旧暦とは何でしょうか。

現在、私たちが使用している太陽暦(新暦)が日本で正式に使用されるようになったのは 明治6年1月1日からです。 

これに対してそれ以前に使用されていた太陰太陽暦(天保壬寅暦)を 一般に「旧暦」と呼びます。

旧暦の1ヶ月の長さは月の新月から次の新月までの期間、約29.5日です。

1年は約354日で、太陽暦の1年(約365日)よりも短いです。この差を調整するために、一定の周期で閏月(うるうづき)を設けることがあります。

したがって、新暦と旧暦の日数のひらきは一定ではありません

これが、毎年春節の日が異なる理由でもあります。

旧暦に基づく誕生日とはどのように考えればよいのか

では、旧暦に基づいている人の場合、誕生日はどのように考えればよいのでしょうか。

新暦の1990年6月1日に生まれた場合の例

例えば、新暦の1990年6月1日に生まれたとします。

新暦の1990年6月1日は、旧暦では1990年5月6日になります。したがって、誕生日は1990年5月6日になります。

中国の身分証の誕生日も1990年5月6日になります。

この方は、毎年旧暦の5月6日に誕生日を祝うことになります。

例えば、この記事を執筆している2023年は、旧暦の5月6日は新暦の2023年6月23日です。

なので、新暦の2023年6月23日に誕生日を祝うことになります。

ちなみに、翌年の2024年の場合、旧暦の5月6日は新暦では2024年6月11日になります。2024年は6月11日に誕生日を祝うことになります。

つまり旧暦に基づいて誕生日を祝います。そのため、普段新暦を基準に過ごしている日本人からみると、毎年誕生日が異なる日になるように感じることがありますが、これは旧暦の日付に合わせているためです。

旧暦をどうやって調べるの?

旧暦はネットで調べることができます。

中国人全員が旧暦に基づいているわけではない

重要な補足として、中国人全員が旧暦に基づいて誕生日を祝うわけではないことを理解しておくことが重要です。

人によっては、日本人のように新暦を基準に誕生日を祝うこともあります。

出身地域や世代によって、誕生日の祝い方は異なることがあります。

特に都市部出身の若い世代では、旧暦ではなく新暦に基づいて誕生日を祝う傾向が見られます。

しかし、何か特定の基準によって分かれているわけではありません。

そのため、個々の人がどちらの暦を基に誕生日を祝っているのかは、直接本人に尋ねなければ分からないことが多いです。

このような質問は失礼にあたらないので、もし中国人の友人がいれば、彼らが新暦と旧暦のどちらで誕生日を祝っているか尋ねてみるのも良いでしょう。

誕生日を1年に2回祝うって本当?結論:一般的ではありません

また、誕生日を1年に2回祝う人がいると聞いたことがあるかもしれません。

もちろん2回生まれたわけではありませんが、上記の例の場合、新暦の6月1日と旧暦の5月6日の2回祝うことになります。

しかし、これは一般的ではありません

真面目に2回祝う人はおらず、単にパーティー好きか、恋人にたくさん祝ってもらいたい人くらいではないでしょうか。

中国人は誕生日をどのように祝うのか

誕生日の祝い方は日本と変わりません

丸いケーキを買い、ローソクを立て、ハッピーバースデーの歌を歌い、ローソクの火を消して、プレゼントを渡します。

中国の伝統的な誕生日祝い方として、赤い服を着て、長寿を祝うために「寿麺」(長い麺)を食べるという習慣がありますが、今では農村地域でもこのような祝い方をすることは少なくなりました。

まとめ

本記事では、中国人が旧暦に基づいて祝う誕生日に焦点を当てて解説しました。

日本人にとっては、毎年異なる日に誕生日を祝うという中国の習慣が不思議に感じられるかもしれません。

しかし、これは新暦と旧暦の違いによるものです。新暦を基準にすると確かに毎年異なる日になりますが、旧暦を基準にすると、実際には誕生日は毎年同じ日になります。

ポイントは以下の3つです。

  • 中国では、多くの人が旧暦に基づいて誕生日を祝います。そのため、新暦を使用する場合、毎年誕生日が異なる日になるように感じることがありますが、これは旧暦の日付に合わせているためです。
  • 新暦と旧暦の両方で誕生日を祝う人もいますが、これは一般的な習慣ではないとされています。
  • 今の中国では、誕生日の祝い方は日本と似ており、ケーキを用意し、ハッピーバースデーの歌を歌い、プレゼントを渡すことが一般的です。伝統的な中国式の祝い方は、現在ではあまり行われなくなっています。