記事内にプロモーションを含みます
最近、中国でスパイ容疑により拘束される日本人の報道が目立っています。
これは、中国に駐在する日本人だけでなく、短期出張者にとっても重要な懸念事項です。
本記事では、中国への出張に際して把握しておくべき重要な情報と、留意すべきポイントについて詳細にご紹介します。
特に、スパイ容疑に関連するリスクを回避するための具体的な対策に注目しています。
効果的な対策を講じるためには、「渡航前に知っておくべきこと」と「滞在中に注意すべきこと」の2つのカテゴリーに分けて考えることが有効です。
以下は、それぞれのカテゴリーにおける主要なポイントです。
- 公共の場所には広範囲にわたって監視カメラが設置されている
- インターネットの使用に関しては、情報がすべて監視されると考えた方がよい
- 公共の場では政治に関する発言を避ける
- 電話、メール、チャット、Zoomなどのオンライン通信においても、政治的な話題は控える
- 軍事施設や国境管理施設、政治的なデモや活動の写真撮影は避ける
それでは、解説していきます。
外務省のホームページでは、このように公表されている
はじめに公式の情報として、外務省のホームページで公表している「スパイ行為やその他違法活動とみなされる可能性がある行為の例」をご紹介します。
こちらは必ず目を通すべきでしょう。
外務省安全対策ホームページ
中国渡航前に必ず知っておくべきこと
前提として、中国ではどのような監視体制になっているのか知るべきです。
オンライン、オフライン共に徹底的に監視されています。
公共の場所には広範囲にわたって監視カメラが設置されている
まずオフラインですが、中国では、至る所に監視カメラが設置されています。
交差点、駅、電車(地下鉄)の中、ショッピングモール、オフィスビル、マンションが立ち並ぶ住宅街など、あらゆる所に設置されています。
ホテルの部屋と家の中、そしてトイレの中以外はすべて監視カメラによって監視されていると言っても過言ではありません。
驚くほど監視カメラが設定されています。
インターネットの使用に関しては、情報がすべて監視されると考えた方がよい
続いてオンラインに関してです。中国では、インターネットの情報が監視されているということを、噂ベースで聞いたことがあるかもしれません。
おそらく、事実です。
私の知り合いの中国人は、Wechat(ウィーチャット/中国版LINE)内で政治的なメッセージをしたところ、翌日にアカウントが削除されました。
Wechatに限らず、ネット上の全てのやりとり、音声が監視されていると考えた方がいいと思います。
危険な目に遭わない為に滞在中に注意すべきこと
上述のような監視体制がある中で、特に注意すべきことは以下の3つです。
- 公共の場では政治に関する発言を避ける
- 電話、メール、チャット、Zoomなどのオンライン通信においても、政治的な話題は控える
- 軍事施設や国境管理施設、政治的なデモや活動の写真撮影は避ける
公共の場では政治に関する発言を避ける
どこで、誰が(もしくは機械が?)話を聞いているかわかりません。
中国滞在時は政治的な発言は控えるようにしましょう。
では、中国で生活する中国人は政府的な話をしないのかというと、普通にします。ビジネスの会食でも政府に対する不満はよく出る話です。
しかし、日本人など外国人は控えるべきです。
中国では、外国人は不利な立場であることを心得た方がよいでしょう。
電話、メール、チャット、Zoomなどのオンライン通信においても、政治的な話題は控える
オンライン上でのやりとりは特に注意を払うべきです。
テキストはもちろんのこと、音声も監視されていると言われています。
日本語なら大丈夫! なんてことはないと思いますので、オンラインでの政治的発言も控えるべきでしょう。
軍事施設や国境管理施設、政治的なデモや活動の写真撮影は避ける
過去に写真撮影によりスパイ容疑で日本人が拘束された事例があります。
外務省のホームページにも記載がありますが、特に、軍事施設や国境管理施設、デモなどの政治的活動の撮影は絶対に控えるべきです。
観光地で写真を撮影していたとしても、近くに軍事基地があれば疑われる可能性もあります。
不要な撮影は控えるべきでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。中国出張に際しては、様々な注意点があります。
特にスパイ容疑に関連するリスクを避けるためには、事前の知識と現地での注意深い行動が重要です。
改めて、ポイントは以下です。
- 公共の場所には広範囲にわたって監視カメラが設置されている
- インターネットの使用に関しては、情報がすべて監視されると考えた方がよい
- 公共の場では政治に関する発言を避ける
- 電話、メール、チャット、Zoomなどのオンライン通信においても、政治的な話題は控える
- 軍事施設や国境管理施設、政治的なデモや活動の写真撮影は避ける
この記事で紹介したポイントを念頭に置き、リスクを最小限に抑えながら、有意義な出張を実現しましょう。