ビズリーチのスカウトが来ない原因は?人事の立場からアドバイス

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スカウトを送る人事側の視点

私は採用コンサルタントとして、多くの企業の採用支援を行っています。

その中で、ビズリーチは私が頻繁に使用するサイトの一つであり、実際にスカウト活動にも積極的に取り組んでいます。

この記事では、スカウトを送る側の視点から、ビズリーチに登録していてもスカウトが届かない可能性のある原因と、それに対する対策をご紹介します。

スカウト送付にはコストが伴う

重要な前提として理解しておくべきは、企業にとってビズリーチを通じてスカウトを送ることにはコストが伴うということです。

これは、単に希望する人材かどうかを判断するだけでなく、スカウトの返信を期待できるかどうか(=転職意向の高さ)も重要な要因として考慮されるということを意味します。

結局のところ、「この候補者にスカウトを送っても返信が得られない可能性が高い」と判断される場合、スカウトは送られないのが現実です。

それでは具体的に解説していきます。

ビズリーチのスカウトが来ない原因

ビズリーチでスカウトが来ない原因は大きく分類して4つあります。

  • 検索結果に現れにくい要因がある
  • 返信を期待しにくいと判断されている
  • 不確定要素が多い
  • 避けられがちな条件を含んでいる

検索結果に現れにくい要因がある

ビズリーチには大量の人が登録しているため、人事は検索をかけて絞りこみます。

まずこの検索にかからなければスカウトは来ません。

ビズリーチの最終ログインから時間が経過している場合(1ヶ月以上ログインなし)

検索時に一番重視する点は最終ログイン日です。

なぜなら、ログインされてない人にスカウトを送付しても、返信が獲得できないどころかスカウトメールすら見てもらえないからです。

一般的には、1ヶ月以内で絞ることが多く、検索でヒットする数が多い場合には2週間、1週間あたりで絞り込みます。

希望勤務地の選択肢が狭い

また人事は希望勤務地でも絞り込みをしています。

やはり東京の会社が多いので、希望勤務地に東京を含めると多くのスカウトが届きやすくなります。

返信を期待しにくいと判断されている

冒頭で記載したように、企業側はスカウト送付1通ごとにコストがかかっています。

従って、返信を期待しにくいと思われてしまうとスカウトを受ける数が減ることがあります。

レジュメの最終更新から半年以上が経過している

返信の期待値を判断する要素の一つは、レジュメの最終更新日です。

実際にスカウトしている立場からみると、半年以内ならOK、1年以内だとちょっと怪しいけど範囲内、1年以上更新がされてない場合は、あまり転職意欲がないのかなと判断します。

経歴情報が簡潔すぎる(400字未満)

また経歴情報も文字数が少ない場合も返信期待値が低いと判断するケースが多いです。

どうしても転職したければ自分をアピールするために沢山書くのが一般的だと思います。

目安として400文字以上を記載することをおすすめします。

なぜなら、ビズリーチでは検索の際に文字数での絞り込みも可能で、最大が400字以上というソートになるからです。

不確定要素が多い

人事は、不確定要素が多い人にもスカウトを躊躇することがあります。

なぜなら、スカウトコストが無駄になる可能性があるからです。

経歴に空白期間があり、その間の活動が不明

よくあるケースは、経歴に空白期間があるケースです。

例えば、2013年に大学を卒業しているのに、職歴のスタートが2015年になっているといったケースです。

「その2年間何してたんだろう?ただのニートの可能性もあるから念の為スカウトするのはやめておこう」と考えます。

仮に派遣、アルバイトなど自慢できるような経歴でなかったとしても必ず記載すべきです。

情報量が少なく、具体的な活動内容が把握しにくい

一方で経歴に空白はないものの、その中身がないケースもあります。

例えば、会社名と所属部署と役職は丁寧に記載されているものの、業務内容は1行だけしか書かれていないといった場合があります。

その中でもよくあるのが、現職の情報は割としっかり書かれているけど、前職や前々職の内容が薄いといったケースです。

こうしたケースでもスカウト送付を躊躇する傾向にあります。

避けられがちな条件を含んでいる

最後に、避けられがちな条件を含んでいる場合もスカウトが来ない要因の一つです。

避けられがちな条件とは、主に以下の3つです。

  • 現在の年収と希望給与の間に大きな開きがある
  • 前回の転職から期間が短い
  • すでに職を離れており、現在無職である

現在の年収と希望給与の間に大きな開きがある

最近では転職することにより年収が上がる人が増えています。

実際にデータでもでていますし、採用をしている現場の感覚も同様です。

しかし、現在の年収と希望給与の間に大きな開きがある人はあまり良いイメージを持たれません。

具体的には、現年収500万未満の人の希望年収が700万になっているような場合です。

感覚値にはなりますが、現年収から50万〜100万くらい高い希望給与が常識の範囲な気がします。

一度自分が記載した希望年収を見直してもよいかもしれません。

前回の転職から期間が短い

前回の転職からの期間がまだ短い人はあまり良いイメージを持たれません。

なぜなら、うちに入社してもまたすぐ転職するのでは?と思われるからです。

具体的には、1年以内は短いと判断されるケースが多いです。

もし転職1年以内でもどうしても転職したいという人は、転職活動をしている理由を誰もが納得できるようにロジカルに記載することをおすすめします。

すでに職を離れており、現在無職である

既に離職していて働いていない場合はスカウトが減る可能性があります

理由は2つあり、理由の1つはビズリーチの検索条件に「就労状況」という項目があり、そこで在職中の人だけに絞り込まれてしまうことがあります。

もう1点は印象です。

良く言えばフットワークが軽い人なのですが、悪く言えば、物事を深く考えない傾向がある人とも捉えられてしまうのです。

実際に私が様々な企業の採用支援をする中で、現職中の人に絞って欲しいという要望は多いです。

既に退職してしまったという人は仕方ありませんが、退職してから転職活動するか、現職に勤めたまま転職活動するか迷ってる場合は、退職はせずに、現職で働いている状態で転職活動することをおすすめします。

まとめ

ビズリーチでスカウトが届かない原因とその対策について、採用コンサルタントとしての経験から様々な視点をご紹介しました。

スカウトが来ない主な理由は、プロファイルの可視性、返信の期待値、不確定要素、及び特定の避けられがちな条件に関連しています。

これらを理解し、自身のプロファイルを見直すことで、スカウトを受ける機会を増やすことが可能です。

企業がスカウトの送付に際してコストを考慮すること、最終ログイン日やレジュメの更新日、経歴の詳細な記載が重要であることを念頭に置くことが重要です。

また、希望勤務地の選択肢を広げる、経歴のギャップを明確に説明する、現在の職務内容を詳しく記載するなど、自己PRに力を入れることが求められます。

最終的には、プロフィールの魅力を高め、企業側がスカウトを送りたくなるような候補者であることを目指しましょう。