中国出張に必要なもの:経験者が教える完璧な準備リスト

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中国出張が決まったけど、何を持っていけばいいのかな?

そんな疑問を解決します。

【筆者について】

  • 以前に何度も中国への出張を経験
  • 2016年から中国在住(現在も中国在住)

中国出張では、何を持って行けば良いのか、特に初めての出張者にとっては分かりにくいものです。

この記事では、中国出張のベテランが実際に経験した知見を基に、出張に必要なアイテムを網羅的にご紹介します。

それでは、紹介していきます。

必須アイテムリスト:中国出張に必ず持っていくべきもの

証明書関連

パスポートとビザ

中国出張には、まず最も重要な書類であるパスポートとビザが必要です。

パスポートは出発日から少なくとも6ヶ月以上の有効期限が必要です。

また、中国への出張目的に応じた適切なビザを取得することが必須です。

ビザ申請には通常、招待状や会社からの派遣状などの書類が必要となります。これらの書類は出発前に確実に準備し、常に携帯するようにしてください。

航空券

航空券を準備しましょう。航空券は電子チケットでも問題ありませんが、紙のコピーを持っておくと安心です。

ホテルの予約確認書

チェックイン時は、パスポートを渡せばチェックインが可能ですが、念の為、ホテルの予約確認書を、電子版、または印刷してすぐ見せることができる状態にしておくと安心です。

また、中国では住所が中国語で書かれているとタクシー運転手などに伝えやすいので、可能であれば中国語表記のものを用意すると良いでしょう。

また、ホテルによってはチェックイン時に数百元(一般的には200元ほど)のデポジットが必要になる場合もあります。

通信機器とアクセサリー

スマートフォン

当たり前ですが、スマートフォンは必須のアイテムです。

連絡手段、地図、翻訳アプリなど、多目的に使用します。VPNや必要なアプリは後述します。

モバイルバッテリー

長時間の移動や外出時には、モバイルバッテリーが役立ちます。

最近では日本でも増えてますが、中国の飲食店には、モバイルバッテリーの貸し出しサービスが多く設置されています。

しかし、利用するには登録が複雑で、サービスによっては中国の身分証番号がないと利用できないケースもあります。

私たち外国人はあまり頼りにしない方がいいでしょう。

充電用ケーブル

スマートフォンやモバイルバッテリーを充電するためには、適切な充電用ケーブルが必要です。

USB Type-C、Lightning、Micro USBなど、デバイスに合ったケーブルを準備しましょう。

充電用のアダプター

中国の電圧は220Vなので、対応しているアダプターを選ぶことが大切です。

なお、中国の場合は変圧器や変換アダプターは必要ありません。

ポータブルWi-FiルーターまたはSIMカード

ポータブルWi-Fiルーターまたは現地で使用できるSIMカードを準備すると便利です。

これにより、移動中でもインターネットに接続し、必要な情報を得ることができます。

服装と仕事用品

ノートパソコンと関連アクセサリー(マウス、充電器など)

ノートパソコンだけでなく、マウスや充電器も忘れないようにしましょう。

仕事用の服装(スーツ、シャツ、革靴、ベルトなど)

忘れがちなのはベルトだと思います。しっかりチェックしましょう。

名刺

名刺は十分な量を用意しましょう。

医薬品と健康関連アイテム

鼻炎薬

異国の環境では、アレルギーや鼻炎の症状が出やすくなることがあります。

私は花粉症がひどい体質で、(中国に杉の木が多いのかはわかりませんが)中国で暮らし始めてから、季節の変わり目にくしゃみと鼻水が止まらなくなることがあります。

春だけでなく、夏や秋にも症状が出るので、常に鼻炎薬は常備しています。

今はネットでも簡単に購入することができるので、お持ちでない方はチェックしてみてください。

風邪薬

風邪薬を携帯しておくと、初期症状にすぐ対応できます。

パブロンがおすすめです。

腹痛薬

食生活の変化による胃腸の不調は、出張の大きな悩みの一つです。

腹痛薬を持っていくことで、急な腹痛や胃の不快感に対処できます。

ビタミン剤

ビタミン剤を摂取することで、体調管理をサポートし、免疫力を維持するのに役立ちます。

中国では、料理に使う油が原因で口内炎になることがよくあります。

口内炎に効くチョコラBBの持参をおすすめします。

マスク

空港や公共交通機関、人混みの中では、マスクを着用することが推奨されます。感染症予防のため、使い捨てのマスクを十分な量持参しましょう。

飛行機機内での乾燥による喉の痛み防止にも繋がります。

生活日用品

歯ブラシと歯磨き粉

最近中国では、環境への配慮から歯ブラシと歯磨きを置いていないホテルがあります。(受付でもらうことは可能)

念の為持参することをお勧めします。

ポケットティッシュ(多め)

公共のトイレットペーパーがない場合も考慮して、ポケットティッシュを多めに持っていくと安心です。

洗顔料

ホテルに洗顔はありません。

使い慣れた洗顔料を持っていくことをお勧めします。

化粧水と乳液

乾燥や肌荒れを防ぐためにも、化粧水と乳液は必須アイテムです。特に冬場やエアコンの効いた場所では、肌の保湿が重要になります。

整髪剤

ビジネスシーンでは清潔感のある髪型を保つことが大切です。

お気に入りの整髪剤を持参し、いつでも整った印象を与えられるようにしましょう。

髭剃り・カミソリ

清潔な顔立ちを保つためにも、髭剃りやカミソリは欠かせません。

折りたたみ傘

予期せぬ雨に対応できるよう、折りたたみ傘を持っていくと便利です。コンパクトなものを選べば、カバンに入れても邪魔になりません。

特に広東省では、夏はスコールのような突然の雨が多いので注意が必要です。

お金や保険、決済関連

海外旅行保険

万が一の事態に備えて、海外旅行保険に加入することをお勧めします。

最近では無料のクレジットカードに海外旅行保険が付帯しているケースが多いため、クレジットカードで対応することがおすすめです。

おすすめは、楽天カードです。

現金

中国ではまだ現金の利用も可能です。

万が一の場合に備え、必要最低限の現金を持ち歩くようにしましょう。

クレジットカード

ホテルの予約や大きな買い物にはクレジットカードが便利です。

ただし、小さなお店などクレジットカードが使えないお店もあります。

モバイル決済の準備

中国ではモバイル決済(QRコード決済)が非常に普及しています。特に「WeChat Pay」と「Alipay」は広く使われているため、これらのアプリを事前に設定しておくと非常に便利です。

ほとんどの店舗でWeChat PayとAlipayのどちらも利用できます。そのため、両方を準備する必要はありません。どちらか一方を選んで準備すれば十分です。

Wechat Pay(ウィーチャットペイ)

中国で最も普及している決済方法の一つです。WeChatアプリ内で簡単に設定でき、多くの店舗やタクシーで利用可能です。

Alipay(アリペイ)

オンラインショッピングだけでなく、実店舗でも広く使われている決済サービスです。アプリをダウンロードし、事前に設定を済ませておくとスムーズです。

生活で使える必須スマホアプリ

Wechat

中国版LINEとも言える中国で最も普及しているメッセージングアプリです。チャット機能だけでなく、ミニプログラムを通じて様々なサービスにアクセスできます。

例えば、マクドナルドやKFCなどファーストフード店はWechatのミニプログラムから注文することが多くなっています。

百度地図

中国版のGoogleマップとも言える百度地図は、現地での移動に非常に便利です。中国国内の詳細な地図情報を提供し、公共交通機関の情報も充実しています。

移動する時だけでなく、ホテル近くのコンビニを探すなどお店探しにも適しています。

VPNアプリ

中国ではFacebook、Google系サービス、Xなど多くの海外サービスが利用できません。

これらのサービスを利用するためには、VPNアプリのインストールが必要です。

接続性が良いだけでなく、数日、数週間、数ヶ月など滞在期間に合わせたプランを選ぶことが可能です。

大众点评(拼音:dazhongdianping)

中国最大の口コミサイトです。日本でいう食べログをもっと巨大化させたようなイメージで、レストランだけでなく、様々なお店やサービスのレビューを確認できる便利なツールです。現地での食事やショッピングの際に役立ちます。

中国語の口コミが読めなくても、星の数をみるだけでも、参考になります。

翻訳アプリ

言語の壁を乗り越えるためには、翻訳アプリが非常に役立ちます。特に、中国語の音声認識や写真からの文字読み取り機能があるアプリは、看板やメニューの翻訳に便利です。

その他あると便利なアイテム

必須アイテムではありませんが、あると便利なアイテムがあります。

あると便利な4つのアイテム

ボールペン

入国時の税関申告書の記載など、何かと記載することが多いのが海外出張です。ペンは持つと役に立ちます。

ヘパリーゼまたはウコンの力

中国のお酒といえば白酒です。

度数は50度前後と強いですが、中国の会食では白酒を飲むことが多いです。

肝臓をサポートするヘパリーゼやウコンの力が役立ちます。体調管理の一環として持参すると良いでしょう。

錠剤タイプがおすすめです。

オロナイン

小さな傷や肌荒れに対応できるオロナインは、万能薬としても知られています。旅行中のちょっとしたトラブルに対応できるため、持っておくと安心です。

ムヒやキンカンなど蚊に刺され薬

蚊に刺された際のかゆみや腫れを抑えるために、ムヒやキンカンなどの薬を持参することをお勧めします。特に夏場の出張では必須アイテムです。

なお、中国には刺されると大きく腫れてしまう種類の蚊がいます。蚊も日本とは違いますのでご注意ください。

Kindle

本は重く荷物にもなるため電子書籍が便利です。

私は現在海外在住ということもあり、Kindleの電子書籍をフルに活用しています。

しかし、中国でKindleを使う時は注意が必要です。

気になる方は以下の記事をご覧ください。

1週間以上の出張に必須のアイテム

長期の出張では、日常生活で必要となる小物類も忘れずに準備することが重要です。以下は、1週間以上の中国出張において特に役立つ、必須のアイテムです。

長期出張に必要な2つのアイテム

爪切り

清潔感を保つためには、爪の手入れが欠かせません。特にビジネスシーンでは、手元の印象が重要になることもあります。爪切りは小さく、持ち運びに便利で、出張中の身だしなみを整えるのに役立ちます。

鼻毛カッター

中国に滞在する日本人の間で、中国に来てから鼻毛が早く伸びると感じる人が多いという話がよく聞かれます。

コンパクトで使いやすい電動タイプがおすすめで、出張先での身だしなみを整えるのに便利です。

意外と不要なもの

出張の準備をする際、何を持っていくべきかだけでなく、何を持っていかなくても良いのかを知ることも重要です。特に中国出張では、以下のようなアイテムは意外と不要であることが多いです。

中国出張では不要な3つのアイテム

ハンカチ

中国では、公共のトイレに手拭き用の紙が設置されていることが多いため、ハンカチは不必要かもしれません。

私自身、日本では常にハンカチを持ち歩いていましたが、中国に来てから全く使わなくなりました。

過度な防犯グッズ

中国の主要都市は、一般的に安全であり、特にビジネスエリアでは治安が良好です。過度な防犯グッズは荷物にもなるため不要かもしれません。

私は中国で7年間暮らしていますが、スリや事故を含め、危険な思いをしたことは一度もありません。

日本の身分証明書(運転免許証など)

中国での身分証明は、基本的にパスポートです。

日本の運転免許証などの身分証明書は、中国では公式な身分証明として認められないことが多いため、基本的には必要はありません。

重要なのは、パスポートとビザの準備をしっかりと行うことです。

まとめ

この記事では、パスポートとビザから始まり、通信機器、ビジネス用品、健康管理アイテム、そして日常生活に必要な品々まで、中国出張に必要なアイテムを網羅的にご紹介しました。

中国出張に向けての準備は、このリストを参考にして、自分のニーズに合わせて調整してください。

安全で充実した出張をお祈りしています。

中国出張に役立つ記事は以下です。気になるものがありましたら是非ご覧ください。